ご挨拶

こんな画家見たことない。


2012年7月26日
八十山雅子・和代美術館館長
井上映治

画家が海外個展を実行する時、通常は、画商やスポンサーなどがサポートして開催される。しかし、八十山画伯においては、全く当てはまらない。
それどころか30歳から48歳までに6回の海外美術館個展を成功させ、日本人初個展と言う功績を残した。
 
―その全てが、たった1人で実行したと言う快挙であるー
 
6回に及ぶ海外個展の内容は、国際交流基金助成事業1回、国家公認記念行事3回の実績を残している。1991年にNYソ-ホでの個展に始まり、2回目の
1992年は、ノ―スウエスト航空の協賛を得て、名門「ザ・アート・ディレクターズクラブ」で画家の母への感謝の気持ちを込めて母娘個展開催。母雅子には、一切の出資させていない。
 
1995年は、竹の本場、中国進出と言う大きな夢を持って乗り込み、上海市・成都市・西安市を主催、中国東方航空、中国西南航空、中国西北航空が協賛、財団法人イオン環境事業財団から助成。在中国日本大使館・上海総領事館・京都市・小松市が後援。上海美術館、四川省美術館、西安美術学院美術館にて個展開催。
 
1998年は、1996年に他界した母雅子との約束実行の為、八十山画伯が生まれたブラジルの3都市(サンパウロ、リオ、ブラジリア)で、母娘巡回展を開催。国家公認記念事業・国際交流基金助成事業・JALが協賛、在ブラジル日本大使館・在サンパウロ日本総領事館・在リオ・デ・ジャネイロ日本総領事・ブラジル国立歴史博物館・京都府・石川県・茨城県・京都市・小松市・八幡市・長岡京市等々が後援で母娘ブラジル巡回展開催。リオのブラジル国立博物館に和代の作品が所蔵された。
 
2000年に中国西安美術学院に留学し中国画を学んだ。洋画家八十山画伯の描く竹の絵に日本画の原点である本場中国の水墨画の技法を取り入れ、日本を含めたアジアの画家としての進出を信じた。留学中に北京に近い将来、北京事務所設立を念頭に置いていた。2003年、北京に個人事務所を設立した。
2002年には北京の中国革命博物館と南京市の南京博物院で個展開催。国家公認記念事業になった。主催は江蘇省文化庁、江蘇省、北京画院。協賛を中国国際航空。
後援が在中国日本大使館・在上海日本総領事館『2002年「日本年」「中国年」日本側実行委員会』・北京市文化局・京都府・石川県・京都市・小松市・中国革命博物館・南京博物院後援。北京画院と南京博物院に和代の作品が所蔵された。
  
2008年は、ブラジル連邦貯蓄銀行美術館で個展開催。国家公認記念事業。主催はブラジリア連邦区政府。協賛はブラジル連邦貯蓄銀行本社美術館・大成ラミック。後援は在ブラジル日本大使館・京都府・石川県・京都市・小松市等々。首都ブラジリア市のブラジル連邦貯蓄銀行本社美術館にて2回目の個展開催。ブラジル国立美術館に和代の作品が所蔵された。
 
その他の個展としては、1998年にコスタリアにて個展。コスタリア大統領と竹の絵の寄贈式を行う。2005年ではインドで開催。インド副大統領と竹の絵の寄贈式など国際文化交流を深めて来た。
 
和代は20代後半に60歳までの人生設計をたてていた。
24歳の時、生涯のテーマである竹と出会う。
京都洛西・大原野の竹林を見て衝撃を受け、こう感じた。
 
「竹林の持つ様相と自分自身の心境がビタッと一致した。孟宗竹は、太くて青くてたくましくて、天に向かって真っ直ぐ伸びてる。地下茎は、地中を複雑に絡み合い、根っこは、生命力があって逞しくってしぶとくて負けたくない、生きるんだっー」
 
竹の外見に人間の外見、竹の根に人間の精神を重ね、人間の感情を竹で表現して行きたいと方針を固めた。
 
「私は竹。竹は私。」
 
今年で竹を描き続け34年目を迎えている。
 
1991年、竹の色に悩み、北極グリーンランド・シオラパルクに一か月間滞在して真っ白な世界、無の境地に身を置き、自身の竹の色を見つめ、1997年には、竹と出会った京都・洛西にアトリエ「八竹庵」を設立。
2005年11月23日、日本頂点の東京国立博物館(東京・上野公園)主催事業として和代の作品が、東京国立博物館本館に展示された。
和代に白羽の矢を立てたのは、同館本部事務局長の杉長敬治氏。「自ら海外留学の経験を持ち、世界で活躍する八十山さんの元気を感じ取ってもらい、竹のように真っ直ぐ伸びていてほしい、と願いを込めた。」と言う。
 
これは現役画家の展示異例という前代未聞の歴史を飾った。
 
2011年、亡き母雅子と約束をした「八十山雅子・和代美術館」を念願叶って昨年、白山連峰に守られた日本海に近い、風光明媚な環境に恵まれた故郷小松の実家に開設。
八十山画伯の揺るがない性格、そして信念の強さに私も深く感銘している。
八十山雅子・和代美術館には、亡き母雅子と和代の作品を通して深い母娘の絆と歴史であふれている。また併設されている画室では、画伯の作品制作中の姿も見られる。
二人の作品から元気と勇気と爽やかな風を感じ取って頂きたい。
 
合掌
 

井上映治 プロフィール

昭和13年 東京足立区千住で生まれる。
昭和26年 私立学習院中等部 入学
昭和29年 私立学習院高等部 入学
昭和32年 私立学習学院政経学部経済学科 入学
昭和36年 卒業
昭和36年 足立信用金庫 入庫
昭和53年 足立信用金庫 江北支店長就任
昭和57年 足立信用金庫 総務部部長代理
平成11年 足立信用金庫 理事長就任
平成19年 足立成和信用金庫 会長就任
平成24年 足立成和信用金庫 会長退任

足立成和信用金庫 理事 相談役

八十山雅子・和代美術館 館長就任

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